Seraphim Collectiveは、LONIE(loniewannasaysome)率いるベトナム発のヒップホップ・クルーです。メンフィスとサザン・ラップのルーツを土台に、現代のベトナム・サウンドを織り込む──その音楽性は、既製のテンプレートには収まりません。
彼らが求めていたのは、ありきたりの「ヒップホップ風」サイトではなく、バースと同じ強度で響くデジタル空間でした。生々しく、本物で、飾らない。私たちの仕事は、その熱量を一切減衰させずにウェブへ翻訳することでした。
They needed a digital space that hit with the same intensity as their bars—raw, authentic, no cap.
Built the whole experience to flow like a track. You land on the homepage and that video hits immediately—no waiting, no…
A digital headquarters that feels lived-in, authentic to the movement.
Seraphim Collective now has a web presence that matches their sonic identity.

アートディレクションの起点は、クルーの音そのものです。ざらついたテクスチャ、強いコントラスト、そして余白を恐れないタイポグラフィ。装飾のためのグラフィックは一切加えず、音楽が持つ緊張感をレイアウトの緊張感として再構成しました。

体験全体を、一本のトラックのように設計しています。ランディングと同時にビデオが立ち上がり、待ち時間も前置きもなく、いきなりフックが来る。セクション間の遷移はビートの切り替わりのように機能し、スクロールそのものがリズムを持ちます。

完成したのは「作り込まれたサイト」ではなく、「住み込まれたヘッドクォーター」です。クルーの動きがそのまま反映され、リリース、ビジュアル、ライブ情報がひとつの世界観の中で呼吸します。

Seraphim Collectiveは、ソニック・アイデンティティと完全に一致するウェブプレゼンスを手に入れました。音を聴いてからサイトを見ても、サイトを見てから音を聴いても、同じ人格に出会う──それがこのプロジェクトの成果です。




ジャンルの記号をなぞることと、ジャンルの精神を宿すことは違います。Seraphim Collectiveのウェブサイトは後者です。ヒップホップの系譜に敬意を払いながら、ベトナムの新しい世代のビジュアル言語を、確かに一歩前へ進めました。